トラックがくぐり抜けるやぐらには、真っ白な大根が空を覆うように整然と並んでいた。

朝の最低気温は0.7度。

伝統を継ぐという夢を定めたまなざしの先、澄んだ青天にやぐらの大根が白く鮮やかに映えた。

夜が明けたばかりの畑に、1台のトラックが到着した。

県南部にある標高1118メートルの鰐塚山(わにつかやま)から吹き降ろす風を使用した漬物用の大根栽培が盛んだ。

農林水産省が来るべき社会を担う農業者を目指す人々のために設けた研修生として、平成30年から野田さんのもとで大根栽培を勉強しでいる。

ただしここの所は生産量が減少。

そのような永友さんを、野田さん家族は息子のようにかわいがり励まし続けた。

「ナナッチャ」と呼ばれる風習だ宮崎市田野町。

かわき切る時を考え、やぐらの上の方には大きく重いものをかけているという。

県内の工業高校を卒業した後、一度は工場に就職したが「宮崎を代表する農産物を守りたい」と退職。

町内には約250ヘクタールの畑が広がる。

やぐらは朝露で冷たくぬれ、息が白く広がる。

「きついケースも譲歩しない。

外からこの道に入った永友さんはなじむまで時がかかり休むこともあったという。

29年は約4400トンと、最盛期だった6年の3分の1に減少した。

令和2年度まで学び、自立を目指す永友さん。

農家や近場の従業員は顔なじみの結びつき。

そうしたなか、永友さんは野田さんのもとにやってきた。

大根栽培は町の発展を支えてきた。

収穫の合間に休息する農家ら。

普段、チャットは少ないが、怒られる事もある。

農家の野田悦男さん(62)の畑でも、1日の作業が始まった。

収穫、結束、洗浄、乾かすの作業を2回繰り返し、終わるころには日が沈んでいた。

泥を洗い落とすと、再びやぐらでの作業が続いた。

午前7時すぎ。

(野田さんの)後ろ姿を見て、農業に対する姿勢を勉強しでます」。

数えると1日に約3000本もかけていた。

かけ終えると、もうに近くの畑で大根を収穫する。

荷台からこぼれそうなほどの大根を積んでいる。

一人前の農家になるために毎朝、野田さんとともに畑に立つ。

野田さんや従業員ら4人が1時かけ、やぐらに大根を干していく。

「自分のペースで、さらに可能なケースに畑に出てきて」。

そのなかに、永友聡一郎さん(31)の姿があった。

昭和35年頃から続く伝統の農法で、12月初旬から高さ約6メートルの竹と杉で作ったやぐらで約2週間乾かすし、漬物工場でたくあんに加工する。


2020/01/09

参照元:【美しきにっぽん】冬告げる 真っ白なトンネル 干し大根やぐら・宮崎市田野町
https://www.sankei.com/photo/story/news/200109/sty2001090001-n1.html

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